ドイツで生まれたテディベアブランド「ハーマン」。「ハーマン」は100年の歴史を刻むテディベアブランドです。
「心を込めて作り上げる」という固い意思、歴史、伝統が受け継がれています。
ヨハン・ハーマン(Johann Hermann)が1907年にドイツのノイファンクでテディベアの製造をはじめたことが、全てのはじまりでした。
ヨハンの長男のベルンハルト・ハーマン(Bernhard Hermann)は1912年に玩具産業が盛んなゾンネベルグで「BE-HA」を立ち上げます。
これが後に、現在の「HERMANN Teddy ORIGINAL(ハーマン・テディ・オリジナル)」となります。
ヨハンの長男ベルンハルトの立ち上げた「BE-HA」は折からのアメリカのテディベアブームに乗り、輸出向けのベアを多数製造することによって、またたく間に大きな発展を遂げました。
ハーマン・ベアの特徴はその短い愛くるしい顔立ちに加えて、バリエーションの豊富さが挙げられます。創業当初からモヘアのジョイント式ベアと安価なプラッシュ製ベアを同時に生産し、品質と価格という2元の追求を図りました。
1920年代には尻尾を動かすと首を左右に振るノーノーベアといったアイディア商品を取り入れて成功。その後人形やテディベア以外の動物もラインアップに加えました。
家族や従業員の助けを借り、ベルンハルトの会社は成長し続けましたが第二次世界大戦が終わるとゾンネベルクはソ連の支配下になったため、ベルンハルトは会社と家族をババリア地方にあるヒルシェードに移転しました。
ここで会社のトレードマークが「BE-HA」から、現在の「HERMANN Teddy ORIGINAL(ハーマン・テディ・オリジナル)」に変わりました。
現在は創業者の孫娘が経営にあたり、長い歴史で培われた技術と伝統を継承すべく、熟練のテディベア・マイスターによって、すべて昔ながらの方法で手作りされています。
最近では、ミニチュアベア、500から2000体の限定生産ベア、復刻版のベアに力を入れる一方、欧米のベアアーティストと提携して限定生産のアーティストデザインドベアを意欲的に発売するなど、新しい試みもなされています。
「HERMANN Teddy ORIGINAL」の赤い色のタグは、赤色の封蝋(ふうろう)をかたどった信頼の証です。ヨーロッパでは親から子へ、またその子供へと受け継がれています。
趣があり、愛らしく、抱きしめたくなるような表情が特徴のハーマン・テディベアは、子供だけでなく大人のコレクターにも大変な人気を誇っています。